単なるスピーカーではなく、 空間を作り上げる楽器のような存在

ノーガホテル清水京都を創るにあたり、欠かすことのできない要素は数え切れないほど。なかでも、最も重要な要素のひとつである"音"へのこだわり。

当ホテルのノーガスイートには、素晴らしい"音"のプロダクトを設置している。

心地よい空間をより一層引き立てくれる"音"作りのパートナーとして尽力いただいたのは、滋賀県・彦根市の指定文化財である築150年以上の民家をアトリエに、高音質なスピーカーを製造する『HORA AUDIO』。

田園地帯の集落にあるそのアトリエでは、日本とロンドンで木工技術と家具デザインを学び、家具職人としてのキャリアを持つ、代表の青柳 亮さんの手によって「バックロードホーン」と呼ばれるスピーカーが生み出されている。

バックロードホーンとはその名の通りホーンの原理で音を増幅させる、いまではほとんど見られない形状のひとつ。

複雑に曲がりくねった空洞を音が通り、特に低音に関しては、まるで空気が揺れているかのような雄大な音色を奏でる。

しかし、それを実現するにはある程度の大きさが必要だった。

今回のコラボレーションとして選ばれた個性的な造形のバックロードホーンスピーカー"MONO"は、現代の生活環境に溶け込むよう小型化することを目標に開発された、氏のプロダクトを代表するモデル。

そのボディの小ささからは考えられないほどの豊かな音が放たれる。

また、ボディには堅牢性が高く、音の響きが良いバーチプライウッドを用いているため、使い込むほどに美しくなっていくほか、スピーカーの振動板も使い込むほど軽やかに。

年月をかけて増していく味わいを、体感してほしい。