ゲストルームに配した、一風変わったフォルムのカップ。
板状に伸ばした粘土を筒状に巻き、あえてラフに成形。
指を置く部分には凹みをつけ、手作り感を残したフォルムの "手にフィットするカップ"は、その名の通り凹み部分に指がちょうどフィットし、 見た目以上に持ちやすいうえ、不思議な心地よさすら感じさせてくれる秀逸デザイン。
こちらは、京都市山科区の京焼・清水焼の窯元が集まる町、清水焼団地にショップを構える『TOKINOHA』とのコラボレーションにより誕生した。
従来の京焼・清水焼のイメージを覆すような白を基調とした店構え、 モダンな作風が目を惹くうつわの数々を製造・販売。
京焼・清水焼の伝統を踏襲しながらも、現代のライフスタイルに合わせた手仕事が人気を博すショップ『TOKINOHA』。
店内奥のガラスの向こう側には、白衣を着たスタッフたちが行き交う、 まるで研究所を連想させるようなスタジオを併設している。
「以前はショップの裏の工房で職人たちが作陶していたんですが、以前からもっと使い手と作り手の距離を近くしたい、という思いがあって。昨年のリニューアルのタイミングで隠すのではなく見せるように、アトリエを併設したんです」(清水さん)
作り手の表情のみならず、息遣いまでも伝わってきそうな開放感のある制作スペースから、日々、TOKINOHAならではな名品が生み出されている。
2Fにはレストランなどプロ向けのショールームも設置しているほか、 電動ロクロ体験なども実施。 気軽に作陶の面白さや魅力に触れることができるので、そちらもぜひ。