数多のメーカー・ブランドでデザインの経験を積んだデザイナーの渡部宏一さんによる、京都を拠点とするファッションブランド<RAINMAKER>。
2013年秋冬シーズンにデビュー、2019年には東京のファッションウィークのみならず、イタリア・フィレンツェやフランス・パリでのコレクションを発表するなど、その名は世界にも轟いてる。
今回は、その<RAINMAKER>の旗艦店を訪ねた。
元々呉服屋であった建物を改修したホワイトを基調としたミニマムな店内には、 テーラードを根幹に京都の伝統的な織物、西陣織をはじめとした和のムードを落とし込んだプロダクトが並ぶ。
京都の職人による絞り染めや、書家、絵画絵師など、京都にゆかりのある著名人との共作も。
京都在住の書家・川尾朋子さんが書き下ろした<RAINMAKER>ロゴTシャツ。
カリフォルニアの雪解け水で育った原綿を紡績した希少な糸を使用した生地のボディに、
川尾朋子さんによる、力強さと繊細さが同居したロゴを配した作品。
京都出身の壁画家・木村英輝氏の作画を背面に刺繍で再現したミリタリージャケット。
針に通せない太い糸や金糸を下絵に沿ってはわせ綴じ糸で留める、
日本特有の刺繍技法"駒刺繍"により表現されている。
デザイナーの渡部宏一氏が手にするのは、こちらも木村英輝氏とのコラボレーション。東山の青蓮院門跡 華頂殿の襖に描いた絵を刺繍で表現したシルクジャケットで、その名も"KYOTO SOUVENIR JACKET"。非常に繊細な刺繍が施された美しい逸品。
ほかにも京都の伝統工芸をはじめ、気骨に物作りをしているメーカー・職人と共業した商品がラインナップしている
ここ京都を愛し、京都から発信される素晴らしい物作りをぜひご覧いただきたい。