ART & EXHIBITIONアート・展示

Parallel world

2020.07.14-09.30
展示開催中
Parallel world

展示作品について

【本展によせて 堀内悠希】
しるしが隠されている。マルセル・プルーストはそれをシーニュと呼んだ。
様々なできごとの本来の目的が抜け落ちて、全く別の姿や意味がたちあらわれることがある。そこに確かな「喜び」があり、最初はそれがなんであるかを理解できないけれども、その秘密を習得したいと思う。流れる雲や吹き過ぎる風の中、あるいは鏡で自分を覗き込んだだけでも、しるしの下には全く別な何かがあって、私も、たぶんあなたも、その発見につとめなければならなかった。
冬のドイツで読みふけった少女漫画、ギリシャの食堂で友達と向かい合わせの青いトレー、目を離したうちに動くスコットランドの月など、本来のできごとがあった。そうして、読めない漫画や写さない鏡、存在しない天体のようなものが数年のうちに現れていった。

【展示解説 アーツ千代田 3331】
堀内悠希は知覚や認識のズレから着想を得て、どこか詩情を感じさせるインスタレーションや平面作品を制作してきました。
本展の作品は鏡や漫画がモチーフとなっており、光の反射や吹き出し、効果線が堀内のフィルターを通して再構成されています。鏡と漫画は一見関連性が無いように思えますが、どちらも物事をありのまま再現するものではなく、対象に含まれる情報から余剰をはぎとり、その平面に映し出すという点で共通しています。
私達はものを見たとき、それを「〇〇だ」と認識しますが、それは一般的な概念や文脈における定義付けをもとに対象を理解しているだけであり、そのありよう全てを受け止めているわけではないでしょう。
世界の事象は私達が理解しているものよりも、遥かに豊かで複雑です。堀内の作品は、いささかのユーモアを持って、私達が「見ていると思っているもの」に揺さぶりをかけ、世界の秘密につながるきっかけを与えてくれるのです。

写真:作品タイトル「Mirror」

■作品のご購入につきまして
ホテルにお越しいただくことが難しいお客様に対し、作品をご購入いただけるよう窓口を設置させていただきました。作品やご購入に関しましては、以下お問い合せ窓口までご連絡いただけますようお願いいたします。
また、販売中の作品につきましては、こちらよりご確認いただけます。お問い合わせ前にご参照ください。

アーツ千代田 3331
〒101-0021 東京都千代田区外神田 6 丁目 11-14
TEL 03-6803-2441(代表) 担当:彦根、岩垂

ARTIST PROFILE 展示作家プロフィール

Parallel worldの作家

1990年 奈良県生まれ
2016年 グラスゴー美術大学(交換留学)
2018年 東京芸術大学大学院 美術研究科 絵画専攻油画 修士課程 修了

主な展示
2019年 London Summer Intensive Showcase, カムデンアートセンター, ロンドン
2019年 5月, 以外スタジオ, 東京
2018年 Imitation. Fire. Place, セントラル・セント・マーチンズ, ロンドン
2018年 ヘレン・アット・ザ・マウンテン, てつおのガレージ(トレッドソン別邸), 日光
2018年 Pn -Powers of PLAY-, 東京藝術大学大学美術館陳列館, 東京

https://yuukihoriuchi.com/

Portrait photo: Hisako Kawakami