アート・展示 | ノーガホテル清水京都

Naoto NAKAMURA2023.10.01-10.20

展示作品について

作中に登場する彼らは同じくひとつの島国に住み、大きな声を上げるわけでもなく、昔から抱えてきた罪を無常にも忘れ去る。それはここ数年のパンデミックや歴史的事象を以てして、より個人として籠り、他者との関わりや共助の場面が減少した現代の我々とも通じる。そうした中で守るべき組織は「家族」まで縮小、各家庭では各々が信じるアイデンティティの保ち方を家具などに取り入れ、助けの声をあげることなく漠然と迫りくる終焉に対して、独自の身振りで抵抗あるいは逃走を試みている。壁に掛けられた写真や映像を客観的に鑑賞する仕草はどこまでが物語の世界で、どこからが物語を面白がる思考なのかを曖昧にし、鑑賞者自身も物語の当事者として組み込まれている錯覚を起こす。

The characters in this story also live in an island nation, do not raise a loud voice, and impermanently forget the sins they have been carrying since ancient times. This is similar to us today, who are more confined as individuals and have fewer opportunities to interact and help others due to historical events such as the pandemics and wars of the past few years. In such a situation, the organization to be protected has been reduced to "family," and each household has adopted its own way of preserving its own identity in furniture and other items, and is attempting to resist or escape the vaguely approaching end with its own gestures, without voicing a cry for help. The gestures of objectively viewing the photographs and videos hanging on the walls blur the boundaries between the story and the thoughts of those who enjoy the story, creating the illusion that the viewer himself is a part of it.

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■開催日時

2023.10.01 sun ～ 2023.10.20 fri

■展示場所

1Fロビー

■アーティスト

Naoto NAKAMURA

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Ronan & Erwan Bouroullecロナン & エルワン・ブルレック

展示作家プロフィール

兄弟であるロナン＆エルワン・ブルレックは、フランスのカンペールで生まれ、現代のフランスを代表するデザイナーです。兄ロナンは、芸術学校を卒業したあと、すぐに自身のスタジオを構え、弟エルワンは、芸術学校に通いながら兄の制作を手伝っていました。ブルレック兄弟は、1999年からパリを拠点に活動し、小物や家具のデザインのみならず、公共空間や建築事業にも関わり、多岐にわたる分野で活躍しています。 Vitra（ヴィトラ）やMAGIS（マジス）FLOS（フロス）など世界的家具メーカーから作品を発表し、パリのポンピドゥー・センターやニューヨーク近代美術館などに作品は収蔵され、各ブランドの信頼と拡大に大きく貢献しています。

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Sae Honda本多沙映

展示作家プロフィール

1987年生まれ。日本とオランダを拠点に活動するジュエリー作家/アーティスト。2010年に武蔵野美術大学工芸工業学科を卒業後、2013年からアムステルダムのヘリット・リートフェルト・アカデミーのジュエリー学科で学び、2016年に卒業。その後、国内外でジュエリーやアート作品を中心とした作品を発表するほか、コミッションワークも手がけています。既存の価値体系に詩的なアプローチでゆるやかに疑問をなげかけながら、オルタナティブな美意識を探究。自然と人工物の境界線が曖昧になりつつあるこの世界を俯瞰で見つめながら、新しい価値をかたちにしています。作品はアムステルダム市立美術館 (Stedelijk Museum Amsterdam) と、アムステルダム国立美術館 (Rijksmuseum Amsterdam)に永久所蔵されています。

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K-NARF&SHOKOケーナーフ&ショーコ

展示作家プロフィール

京都を拠点に活動するアーティストデュオ K-NARF & SHOKO は日々の生活の中にある一見何の変哲も無い日常に存在するものを未来に記録するために、非日常的な視覚的記録としてヴィジュアルアーカイブへと変化させています。K-NARFが１０年以上前に発明した写真技法tape-o-graphプロセスはブリコラージュアートムーヴメントから派生しており、それは、写真と時間軸で遊びながら想像と現実、過去と未来の間を行き来するユニークな世界。梱包用のテープを使用して写真を制作したり、１００円ショップやホームセンター、文房具屋などから集めた道具や材料を使ってスケールの大きなインスタレーションを制作したりと、彼らの作品は写真に対して革新的なアプローチを試みており、独立したアーティストとして主張する上で、関わったプロジェクトは全て自分たちの手で制作し、また自分たち自身をセルフリプレゼントしながら国内外で多くの展示を行っています。2015年にはピエールエルメとコラボレーションし話題となりました。

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Hiromichi Hata秦裕典

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Hayate Ito伊藤颯

展示作家プロフィール

東京を拠点に活動する写真家、伊藤颯（1997-)。2020年アートアワードトーキョー丸の内、2021年JAPAN PHOTO AWARDにてアムステルダムの写真誌『Foam Magazine』より選出。若手注目株の伊藤による本作は、1918年に書かれた、john.F.Byrneの著書『Silent Years』にインスピレーションを得て制作された。作品を見て何かを理解しようとすることや、緩やかな連関を持つイメージの集まりを紐解くことは暗号を読み解くことに似ている。john.F.Byrneのように、伊藤は解読キーが失われてしまった自伝を作ろうとしている。そのパワフルなイメージの構成とシークエンスにおける物語の強さが鑑賞者を圧倒する。

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Shun Komiyama 小見山俊

展示作家プロフィール

1988年神奈川県横浜市生まれ慶應義塾大学経済学部卒業後、2014年より写真家として活動。「リアルに寄り添ったアンチリアリティ」をテーマに、現実との剥離を目指し自身の写真を追求する。 2018年「JWアンダーソン(JW Anderson)」による新進フォトグラファー発掘を目的としたキャンペーン、「ユア・ピクチャー／アワ・フューチャー（YOUR PICTURE / OUR FUTURE）」にて世界中の一般公募の中から日本人で唯一ファイナリストに選出される。penクリエイターアワード2018 「今年新しい領域に踏み込んだ8人の冒険者」舘鼻則孝/田根剛/徳田祐司/是枝裕和/宇多田ヒカル/米津玄師/小見山峻/小川哲に選出・eyescream紙面,webにて写真と詩の連載 "popcorn-talkie" を連載中。現在渋谷PARCOにてキャンペーンビジュアルを担当。

https://www.shunkomiyama.com/

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Jesse・Hoganジェシー・ホーガン

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Chang Gang Leeチャンガン・リー

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Shinpei Onishi大西真平

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Jesse Hoganジェシー・ホーガン

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Hiroki Tashiro田代裕基

展示作家プロフィール

東京造形大学で彫刻を専攻。文化庁海外派遣制度により渡独。楠で制作する「半獣」シリーズや「White Sign」シリーズ等、その作品性は幅広い。高橋コレクションに作品が収蔵されている。2020より京都在住。

主な展示

2009年neo neo 展 Part1 [男子]」高橋コレクション日比谷、東京

2010年個展「Inside Out」、ユカリアート・コンテンポラリー、東京

2013年　個展「ミチビカレ」、ギャラリー小さい家、岐阜「ジパング展・沸騰する日本の現代アート」、高崎市美術館、群馬「ジパング展・沸騰する日本の現代アート」、秋田県立近代美術館、秋田

2015年個展「Form of the time」、ドイツデュッセルドルフ

2016年個展「Cross Time」、ドイツ　Studio T 2017年グループ展「Gluess gluen」、ドイツメンヒェングラッドバッハ

2018年個展「White Sign」ギャラリー侶居、四日市

2019年個展「Origin-起源」ギャラリー侶居、四日市　「Harmonic Meditation」Center for COSMIC WONDER、　東京

2020年個展「すくい」光兎舎ギャラリー、京都個展「さいの間」　白沙村莊　橋本関雪記念館

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Shinichiro Yoshida吉田真一郎

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- Artist in Residence -
Siba Sahabi
作品制作

展示作品について

ステートメント
「影」をテーマに、芸術と演劇の分野における影の解釈や活用について学ぶと共に、日本のコンテンポラリーダンサーや現代美術のアーティスト、映像作家たちとのネットワーク構築のためのリサーチ期間として滞在。滞在期間中に築いたネットワークを活用し、最終的に短編のダンス映画を作成し、オランダ・アムステルダムの国際映画祭で上映予定です。

プログラム概要
期間：2022年12月26日（月）～2023年1月25日（土）

プロフィール
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Siba Sahabi / シバ・サハビ
シバ・サハビ（1979年）は、ドイツ・イラン系アーティストです。オブジェや彫刻に加え、劇場セット、建物や公共空間のためのインスタレーションを制作しています。受賞歴のある彼女の作品は、ブエノスアイレスの国立美術館や、ロンドンのサーチ・ギャラリーなど、国際的な美術館やギャラリーで展示されています。

https://www.sibasahabi.com/

https://www.sibasahabi.com/

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- Artist in Residence -
國盛麻衣佳・Olectronica
作品展示

展示作品について

ステートメント
京都芸術センターと共同実施のレジデンスプログラム。ノーガホテルを拠点に、京都芸術センターのギャラリーで作品制作・展示を実施します。期間中はホテルのロビーでオレクトロニカ/國盛麻衣佳の既存のアート作品の展示・販売を実施いたします。

プログラム概要
様々な物に宿る記憶と、それを扱うアーティストの「手つき」をテーマとした展覧会。
先代が炭鉱関係の仕事に従事していたことから地域の歴史に関心をもち、炭鉱をテーマとした制作活動や美術研究を行う國盛麻衣佳と、「制作と生活」をテーマに大分県を拠点に活動する、加藤亮と児玉順平による美術ユニットOlectronica（オレクトロニカ）の2組が作品を展示します。
会　期：2023年2月23日（木）～2023年3月26日（日）
会　場：京都芸術センター　ギャラリー南・北
詳　細：https://www.kac.or.jp/events/33051/

プロフィール
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國盛麻衣佳 / Maika Kunimori
プロフィール写真_國盛麻衣佳(カラー).png 1986年福岡県大牟田市生まれ
2004年福岡県立明善高校総合文化コース卒業
2008年女子美術大学美術学科洋画専攻卒業
2,010年東京藝術大学大学院美術研究科壁画専攻修士課程修了
2017年九州大学大学院芸術工学府芸術工学専攻博士後期課程修了
博士（芸術工学）芸術家

Olectronica / オレクトロニカ
プロフィール画像_オレクトロニカ.jpeg 加藤亮と児玉順平による美術ユニット。2011年から「制作と生活」をテーマに大分県竹田市を拠点に活動を展開。作品制作のみならず、空間デザインや企画のプロデュースなど活動は多岐に渡る。多種多様に変化する時代の隙間を埋めるため、表現の手法にとらわれず模索を続けている。代表作は〔wood figure〕〔風景への参道〕等。2018年には佐賀でのレジデンスプロジェクト〔side by side〕を展開。地域や路上といったより生活に近い場所での表現を行う。2021年には宮若国際芸術トリエンナーレ招待作家として最新作を展示中。2022年大分アジア彫刻展で大賞を受賞。

京都芸術センター　@kyotoartcenter
京都芸術センターは、京都市、芸術家その他芸術に関する活動を行う者が連携し、京都市における芸術の総合的な振興を目指して2000年4月に開設されました。多様な芸術に関する活動を支援し、芸術に関する情報を広く発信するとともに、芸術を通じた市民と芸術家等の交流を図ることを目的としています。
イベント詳細：https://www.kac.or.jp/events/33051/

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- Artist in Residence -
NOHGA HOTEL ✖ AIR 3331
金子未弥氏オリジナル作品展示

展示作品について

ステートメント
ギャラリーに見立てた客室の廊下や、曲がった先に突如出現する鮮やかなアート。美術作品に彩られるNOHGA HOTEL　KIYOMIZU KYOTOでは今回、東京から繋がりのある3331 Arts Chiyodaのご紹介で金子未弥氏にアーティスト・イン・レジデンスとしてホテルにご滞在いただきます。金子氏は「人の記憶も都市を構成する要素であるならば」という考えのもと、人々の記憶にもとづいて実在しない都市を思い描き続けています。滞在期間中は京都芸術センターにて製作を行うだけではなく、ホテルでもコラボイベントを企画中ですので、ぜひお楽しみに。

プログラム概要
レジデンス期間：2022/10/14 〜 11/21
作品制作会場　：京都芸術センター（京都府京都市中京区）
レジデンス施設：NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTO

プロフィール
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金子未弥 / Kaneko Miya　@kanekomiya
2022_profile画像.jpg 「人の記憶も都市を構成する要素であるならば」という考えのもと、人々の記憶にもとづいて実在しない都市を思い描く。工業用資材を用いたインスタレーションや、ワークショップを行って参加者の記憶や経験を辿りながら見えない都市の姿を顕在化させるなど、多様な手法で都市を追求した作品を発表している。

2017　多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程終了、博士号(芸術) 取得
1989　横浜生まれ

京都芸術センター　@kyotoartcenter
京都芸術センターは、京都市、芸術家その他芸術に関する活動を行う者が連携し、京都市における芸術の総合的な振興を目指して2000年4月に開設されました。多様な芸術に関する活動を支援し、芸術に関する情報を広く発信するとともに、芸術を通じた市民と芸術家等の交流を図ることを目的としています。

3331 Arts Chiyoda　@3331artschiyoda
3331 Arts Chiyodaは、旧千代田区立練成中学校を改修して誕生したアートセンターです。あらゆる人たちの「表現したい」という想いに寄り添う'アートの拠点'と'地域の憩いの場'が共存する当館では、2010年の開館以来、現代アートに限らず、建築やデザイン、身体表現から地域の歴史・文化まで、多彩な展覧会やイベント、ワークショップなど年間を通じて開催しています。

プログラムに関するお問い合せ先
アーツ千代田 3331（レジデンス担当：AIR 3331）
TEL：03-6803-2441（代表）／FAX：03-6803-2442
EMAIL：residence@3331.jp (代表)

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