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上野公園<前編>:絶品ラーメンを味わい、煌びやかな上野東照宮へ

季節ごとの楽しみ方を…
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この連載では、ノーガホテルが提案する上野の歩き方をご紹介しています。
地域と深くつながるということは、そこにある建物やできごと、ものごとの背景も知るということ。今回は上野の顔とも言える、この地域の歴史と文化を育んだ上野公園にクローズアップし前編・後編に分けてご案内します。

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世界でも指おりの芸術文化の中心地。
日本を代表する博物館、美術館、動物園が集まる、
日本最初の公園へ。

上野の山を、のんびり歩いてみませんか。
上野駅の西側に位置する'上野の山'には、1876年に開園した日本で最初の公園、上野公園がひろがります。上野の山は、徳川幕府の安泰と万人の平安を祈願するため、江戸城の鬼門にあたる上野の山に1625年に建立された東叡山寛永寺が広がっていました。

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歌川広重「東都名所 上野東叡山全図」(引用元:幕末の歴史を刻む上野の森 1.寛永寺の誕生

しかし、1868年〜1869年に日本を二分して争われた戊辰戦争のなかの局地戦のひとつ上野戦争の戦場となり、お寺のほとんどが焼失しました。

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上野戦争の図(引用元:Wikipedia「上野戦争」

その跡地を公園とすることに尽力したのは、オランダ人医師ボードウィン。自然ゆたかなこの地にみせられ、明治政府に公園建設を働きかけたといいます。
それから140年あまり、芸術文化の中心地として発展をつづけ、緑おいしげる杜のなかには博物館や美術館、動物園、大学など世界でも類をみないほどたくさんの文化施設があつまっています。

鴨と葱と水だけでじっくり作った、
絶品ラーメンでランチ。

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午前中をゆったりすごしたら、ノーガホテルからほど近い御徒町駅前通り商店街でランチ。JRの高架下に開けたその商店街は、高架をはさんでアメ横商店街もひろがる活気あふれるエリアです。そんななかにあって、とりわけ人気のラーメン店が『鴨to葱』。

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店名のとおり鴨と葱と水だけでつくったラーメンは、丸2日かけて鴨をじっくり炊いたという澄んだスープが絶品です。毎朝、産地から取りよせるという厳選した国産の合鴨。その最高の素材をいかすため化学調味料をいっさい使わず水だけでき、鴨本来の旨味とコクを引きだすといいます。麺のうえに添えられているのは、チャーシューではなくとろけるような鴨のコンフィと焼き葱。鴨南蛮を彷彿とさせる上品な味わいを、ぜひ楽しんでください。また、サイドメニューの合鴨、葱とトロトロ卵の「飲める親子丼」も食べておきたい一品です。

江戸を築いた徳川家康を祀る、
豪華絢爛な金色の東照宮。

さて、ではいよいよ上野の歴史・文化散歩へとスタートしましょう。
アメ横を通りぬけ、上野公園前交差点で中央通りをわたると目の前が上野公園入口です。左手の桜並木がつづく道をすすみます。江戸時代から、桜の名所として名を馳せていた上野の山。現在の桜は、戦後荒れ果てた上野の山を回復させるために、1,250本の桜を植林したもので、春にはみごとな桜のトンネルがむかえてくれます。そのまま桜並木を通りぬければ、ゆっくりと過ごしたくなる大噴水広場にでます。
が、ここはちょっと左の脇道に入ってみてください。その奥に、上野東照宮があるのをご存じですか。

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もともと、江戸の町をまもるために建立された東叡山寛永寺の敷地だった場所。その境内に、1627年、徳川家康を祀る神社として創建されたのが上野東照宮です。石灯籠が続く参道は穏やかな静けさにつつまれ、右手には旧寛永寺の五重塔もみえてきます。

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まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような、しっとりとした風情。ついさっきまで、都会の喧噪のなかにいたことが信じられないほどです。

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そして、姿をあらわすのは眩いばかりの金色の唐門と社殿。唐門にほどこされた極彩色の昇り龍と降り龍。美しく緻密な彫刻に彩られた、絢爛豪華な社殿外壁。間近にみる、当時の円熟した技術に圧倒されます。

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現存する社殿は1651年に建てられたもの。東京でこの時代の建物がのこっているのは非常にまれです。

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続編「上野公園<後編>:江戸から現代まで、文化薫る建築と食で時代を旅する」


*この記事は2019年9月に作成しました。最新の情報はご確認をお願いいたします。

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