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上野公園<後編>:江戸から現代まで、文化薫る建築と食で時代を旅する

季節ごとの楽しみ方を…

この連載では、ノーガホテルが提案する上野の歩き方をご紹介しています。
地域と深くつながるということは、そこにある建物やできごと、ものごとの背景も知るということ。今回は上野の顔とも言える、この地域の歴史と文化を育んだ上野公園にクローズアップし前編・後編に分けてご案内します。

「上野公園<前編>:絶品ラーメンを味わい、煌びやかな上野東照宮へ」

日本美術の至宝を集めた東京国立博物館。
日本一と言われるコレクションと、建築を楽しむ。

上野東照宮から大噴水の広場にむかうと、奥にみえるのは東京国立博物館です。日本でもっとも歴史の長い国立博物館であり、所蔵品の質・量でも日本一を誇るといわれています。日本美術の至宝を集めた本館や東洋美術をめぐる旅をコンセプトとした東洋館など6つの展示館や日本庭園など、じっくりみようと思えば1日ではたりないほど見ごたえがあります。

限られた時間でというなら、おすすめは建築と日本の歴史をめぐるルートです。まずは、入口正面の本館。

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1923年関東大震災により損壊したジョサイア・コンドル設計の旧本館にかわり、銀座和光を手がけた渡辺仁設計のもと1938年に開館。コンクリート建築に瓦屋根をのせ、東洋風を表現した建物です。中にはいると、吹きぬけの大理石でできた階段が圧巻です。

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館内には、縄文時代の土器から江戸時代の浮世絵まで、日本の美術の歴史が満載です。

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敷地の西側にむかうと、歴史を感じる門、黒門があらわれます。江戸時代末期(1800年頃)の創建といわれ、江戸城屋敷の正門が移築された貴重な建造物を間近でみることができます。

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さらに進むと、静寂をまとって水の中に浮かんでいるかのように建つ美しいガラス張りの直線的な建物、法隆寺宝物館があります。

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法隆寺から皇室へ献納され、その後国へと移管された宝物300件あまりを収蔵・展示しており、正倉院と双璧をなすコレクションといわれています。建物は、ニューヨーク近代美術館(MOMA)を手がけた谷口吉生の設計。明るく開放的なエントランスから展示室にすすむと、一転、照明を落とした静謐な空間へと導かれます。そして、ほのかな灯りのなかに立ちあらわれる、ずらりと並んだ仏像。

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観音菩薩像など、日本に仏教が伝わった7世紀頃の金銅仏です。わずか30cmほどの小さな仏像でありながら、引きこまれるような強い存在感。その崇高さに、きっと心を揺さぶられることでしょう。

明治期の重厚な洋風建築を
安藤忠雄氏が大改修に参加し今につたえる
日本唯一の国立児童書専門図書館。

東京国立博物館のとなりにある国際子ども図書館も、ぜひたち寄ってみたいところです。国内外の児童書や関連資料がそろう、日本で唯一の国立の児童書専門図書館。子どもたちが自由に本を読める「子どものへや」やさまざまなテーマで児童書を紹介する「本のミュージアム」など、子どもから大人までたっぷり楽しめるのですが、なにより注目したいのは実は図書館の建物です。

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1906年に帝国図書館として建てられたものを1929年に増築し、2015年に安藤忠雄氏のもと大規模改修。現在の図書館は、クラシカルなレンガ棟とモダンなアーチ棟という2つの趣のことなる建築からなります。

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100年あまりの時を経た、ルネッサンス様式の重厚な洋風建築のレンガ棟。漆喰装飾の天井や化粧柱、寄せ木細工の床板など、当時の内装が今も保存されています。なかでも圧巻は、1階から3階までつづく吹き抜けの階段です。繊細なデザインの手すりやシャンデリア、ケヤキの扉などが、時に磨かれ、うっとりするような美しさを放っています。

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一方、全面ガラス張りで、建物全体が弓のように美しい曲線をえがくアーチ棟。おだやかに弧を描くそのデザインは、めくられた本のページをイメージしたそうです。

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1938年創業の、コーヒーショップでカフェ。
地元に愛される、地域に根差したメニューと
穏やかな時間を味わう。

上野の歴史と文化をたっぷり堪能したあとは、ゆったりとコーヒーでくつろぎましょう。東京国立博物館正門前の道を谷中方面にむかいます。東京藝術大学をこえ言問通りにぶつかると、その交差点のレトロな古民家カフェ『カヤバ珈琲』があります。

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1938年創業の店は2006年に一度閉店したものの、地元有志の情熱により2009年に再オープンしました。築100年以上の大正時代の町家をいかした、情緒あふれる店舗。なつかしい時代にタイムスリップした気分で、おいしいコーヒーを楽しめます。

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提供しているコーヒーは、ノルウェー・オスロに本店をかまえる『フグレン』の豆をつかって抽出。

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『フグレン』は、その味を世界が絶賛するカフェ。ノルディックスタイルのライトローストの豆でいれたコーヒーは、果実味が残る風味豊かな味わいです。

ちょっとお腹がすいていたら、名物のたまごサンドもおすすめですよ。あんみつの寒天、ハムサンドのハム、お箸などは地元谷中のものをつかっており、地域の人々との距離感もちかい、ほのぼのするカフェです。

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ひと息ついたら、上野の杜の自然を楽しみながらノーガホテルまで歩いて帰るもよし、ちょっと疲れていたらタクシーで帰っても気にならない距離です。
ノーガホテルには現代アートや家紋アートなどの展示もあります。文化散歩の締めくくりに、楽しんでみてはいかがでしょう。

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*この記事は2019年9月に作成しました。最新の情報はご確認をお願いいたします。